fromあんずtoきらり

2023年04月

七月刊行の高学年向きがようやく入稿となり、今はあとがきを考えています。
で、あとがき的裏話を書くとーー
この作品は一昨年から書き出したかな? と考えるくらい時間がかかりました。
なんといっても昨年、きらりの具合が(医者ではどうもなくても)飼い主の勘というか、
どうにも心配で心配で、結果、土壇場までなんの治療もなく、緩和ケアもなく、
かわいそうなことになってしまいました。
ちなみに、
4月に入ってからしばしば、去年のその日を思い出し、きらりはどうだったのか、と古い手帳を開いたりしています。
9日に意識がなくなり11日が命日と、すぐそこに近づいているその三日間は、
どんな気持ちですごすのかな、と思います💐

そんなわけで、心がゾーンに入っていったのは、今年に入って書き直した分からだと思います💦
でも今日、編集さんが、画家さんとデザイナーさんと打ち合わせた際、
おふたりが、「とてもいい物語だった」と口をそろえて言ってくださったとかで。
ほんとうにホッとしました。
晴れて刊行の暁には、またブログやSNSで紹介させていただきますね。

そしてもうひとつ、うれしい知らせが。
かがみのなかのボクとぼく(文研出版)が重版決定だそうです😘
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よかったよかった。
ありがたいことです。編集者さんはまだ新人のやさしい男性で、彼の励みにもなったなら嬉しい。

あたりはすっかり新緑。暑かったり寒かったり。
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すぐ近くにある公園にも緑が芽吹いて。

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これは、先日訪れたグランフロント北館の北側。
まあまあ広い庭園があって、ひととき都会の喧騒を忘れます。
ちょっとひと息つくのに、おすすめですよ〜。

 花粉や黄砂のニュースを聞かなくなったから、もうあまり飛んでいないのかしら。
そういえば、マスクなしでも歩いていてくしゃみが出ません。
それもあって、この季節、気持ちがいいです❤️




日曜日から、明日の金曜日まで仙台にきています。
新大阪からのぞみで東京、上野から習志野まで京成電車、そこで姪の家に寄り、
弟夫婦と車で仙台に、常磐道5時間の旅でした。

のぞみがラクだったので、思いの外疲労感もなく、
いい旅の予感。
まずは常磐道の自然林。
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じつはこの道路、福島県に近づくにつれて、放射線量を示す電光掲示板がありました。
わたしは関西にいて、大震災は長崎に取材に行った日に起こり、
長崎にさえ津波警報が出たので、家にいたのとは違う思い出があるのですが、
こちらにきて、被災地を訪ねたら、それはもう、
現地を見たからこその思いがありました。

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まず行ったのは、志津川の南三陸さんさん商店街。
海鮮丼をおいしくいただきましたが、わたしにしたら珍しく写真を撮っていません😅
メモリアル館に入って、亡くなった人たちのことを思うと、胸が詰まりました。

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上2枚は、志津川の津波で消えた町の再現模型とマップです。
津波後の写真を見ると、本当に何もなくて、
わたしの友人が当時七ヶ浜の高台に住んでいたのですが、
高台から下の町を見たら、「なーんにもないんだよ、なくなっちゃったんだよ」 
と、電話で悲痛な声で言っていたのを覚えています。
最後の写真は、児童がほとんどなくなったという大川小学校です。
先生たちが逃げ先を誤って、でもその先生たちさえもみんな亡くなったという悲劇。
津波が大きな川を伝って襲ったそうで、なぜか校庭からその川の方に向かって逃げた、
と聞くと、
土壇場の判断の難しさを想います。

あとは、大阪では散ったかもしれない桜、桜、桜・・・。
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いよいよ、明日帰阪します。
いい旅というより、脳みそ空っぽの旅でした。

 

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